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不眠症向けCBT-Iアプリの選び方・おすすめ比較【2026年版】
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不眠症向けCBT-Iアプリの選び方・おすすめ比較【2026年版】

Marina Alekseichik
Marina Alekseichik
2026年4月4日 · 2 min read
2026年8月16日更新

CBT-I(不眠症に対する認知行動療法)は、成人の慢性不眠に対して米国内科学会(ACP)や米国睡眠医学会(AASM)のガイドラインが推奨するアプローチです。ただし、「CBT-Iアプリ」と呼ばれる製品には、医師が処方するプログラム医療機器と、生活習慣の見直しを支えるウェルネスアプリがあります。役割を分けて比較することが大切です。

要点: 日本で医師の管理下で不眠障害の治療を受ける場合は、保険適用のプログラム医療機器Medcleがあります。自分で睡眠日誌や生活習慣の見直しを始めたい場合は、Zomniのようなウェルネスアプリや、英語のCBT-i Coachなどが候補になります。医療機器とウェルネスアプリは、同じ基準で優劣を決めるものではありません。

CBT-Iベースのアプリで確認したい機能

CBT-Iでは、複数の行動・認知的な技法を組み合わせます。アプリを選ぶときは、名称だけでなく、どの機能をどのように提供しているかを確認してください。

確認項目内容
睡眠日誌就床時刻、起床時刻、夜間覚醒などを継続して記録できるか
刺激統制寝床と覚醒の結び付きを見直すための説明や実践があるか
睡眠スケジュール記録に基づく調整があるか。健康状態によって医療者への相談が必要か
認知的な技法睡眠に関する過度な不安や考え方を整理する方法があるか
安全上の案内医療機器かウェルネス製品か、受診や服薬相談の境界が明記されているか

表の「睡眠スケジュール」にあたるのが、睡眠時間制限療法などの方法です。就床時間を一時的に短くして「睡眠圧」(眠りたい力)を高める考え方ですが、安全上の注意があります。日中に強い眠気がある場合、日常的に運転をする場合、双極性障害・てんかん・未治療の睡眠時無呼吸がある場合は、自己流で睡眠時間を狭めず、医療者に相談してください。

日本で検討しやすい主な選択肢

まず、各サービスの役割と利用条件を一覧で比べます。料金や提供地域は変わる可能性があるため、利用前に公式情報も確認してください。

アプリ・サービス主な役割日本語利用方法医療上の位置付け
Zomni睡眠日誌と生活習慣の見直し対応iPhoneのApp Store(無料ダウンロード/アプリ内課金あり)ウェルネスアプリ。診断・治療・服薬調整はしない
Medcle医師の管理下で不眠障害を治療対応医師の処方と医療機関のIDが必要日本のプログラム医療機器。現販売名で2026年6月1日から保険適用・販売
CBT-i Coach専門家と行うCBT-Iの補助非対応(英語)App Storeなどで無料配信VAは医療者と併用するツールとして案内
Sleep Resetコーチ支援型プログラム非対応(原則英語)公式サイトで提供条件を確認日本の処方型医療機器とは利用経路が異なる
SleepioデジタルCBT-Iプログラム非対応(原則英語)地域や契約によって異なる英国など一部地域では医療制度を通じて提供。日本向けの提供は公式サイトで要確認

「おすすめ」は一つに決まりません。日本語で自分の睡眠習慣を記録したいのか、医師の管理下で治療を受けたいのか、英語で無料の補助ツールを使いたいのかで、候補が変わります。

Zomni:日本語対応のウェルネスアプリ

Zomniは、CBT-Iの原則に基づいたiPhone向けウェルネスアプリです。6週間の構造化プログラム、睡眠日誌、最近の記録に基づくAI睡眠インサイト、呼吸法やYoga Nidraなどを利用できます。

医療機器ではなく、不眠症の診断や治療、薬の調整は行いません。日々の記録と健康的な睡眠習慣の見直しを、自分のペースで始めたい人向けです。

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Medcle(メドクル):医師が処方するプログラム医療機器

正式名称は「サスメド 不眠障害用アプリ Medcle」です。日本で医師が処方し、医師の管理下で不眠障害の治療に使用するプログラム医療機器です。旧販売名は「サスメド Med CBT-i 不眠障害用アプリ」で、現販売名は2025年9月2日付の製造販売承認事項一部変更承認に含まれ、現販売名での保険適用・販売は2026年6月1日に始まりました。

患者さんがアプリストアからインストールした後、医療機関から提供されるIDで有効化します。一般のウェルネスアプリとは利用手順と目的が異なります。

CBT-i Coach:英語の無料サポートツール

CBT-i Coachは、米国退役軍人省(VA)と米国国防総省が、スタンフォード大学の専門家と共同で開発した英語の無料アプリです。睡眠日誌や教育コンテンツを備え、医療者と進めるCBT-Iを補助する目的で設計されています。VAは、単独のセルフケア用アプリではないと案内しています。日本語には対応していません。

その他の海外サービス

Sleep ResetやSleepioなど、コーチ支援型または特定地域の医療制度に組み込まれたサービスもあります。料金、処方の要否、対象地域、日本からの利用可否は変わる可能性があるため、契約前に公式サイトで最新情報を確認してください。

目的別の選び方

日本語で睡眠日誌と習慣の見直しを始めたい

日本語で記録や説明を確認しながら自分のペースで取り組みたい場合は、Zomniのようなウェルネスアプリが候補です。ただし、症状の診断や治療、薬の調整は行わないため、医療上の問題が疑われる場合は受診が必要です。

医師の管理下で不眠障害を治療したい

日本で医師の診断と処方に基づく治療を希望する場合は、Medcleという選択肢があります。一般のApp Storeアプリを自分で選ぶ流れとは異なり、医療機関での診療と有効化が必要です。

無料のCBT-Iアプリを探している

英語で利用でき、医療者とCBT-Iに取り組んでいる場合は、無料のCBT-i Coachが候補です。日本語には対応しておらず、単独で使うセルフケアアプリとしても設計されていません。価格だけで選ばず、言語と想定される使い方を確認してください。

日本語で始めたい場合は、Zomniもダウンロード自体は無料です(継続利用は週1,300円/年6,000円のアプリ内課金)。医療者と英語で取り組むならCBT-i Coach、日本語で自分の記録から始めるならZomniと、目的で分けて考えてください。

iPhoneで使える日本語の睡眠アプリを探している

ZomniはiPhoneで日本語に対応しています。睡眠日誌、6週間の構造化プログラム、最近の記録に基づくAI睡眠インサイトなどを使えますが、医療機器ではありません。Medcleも患者さんがスマートフォンのアプリを使いますが、医師の処方と医療機関からのIDが必要です。

睡眠薬とアプリは置き換え関係ではない

処方薬とCBT-Iベースのアプリは、役割が異なります。アプリを始めたことを理由に、処方薬を自己判断で減量・中止しないでください。服薬中に睡眠スケジュールの調整に取り組む場合も、主治医に伝えてください。

慢性不眠に対するデジタルCBT-Iの研究はありますが、その結果は研究で用いられた介入に関するものです。特定のウェルネスアプリに同じ効果があることや、対面療法と同等であることを示すものではありません。

よくある質問

アプリだけで睡眠の質は良くなりますか?

デジタルCBT-Iの有効性を示す研究はありますが、結果には個人差があります。症状が重い、長く続く、日中の生活に支障がある場合は、アプリだけで判断せず医療機関に相談してください。

CBT-Iを始めると日中の眠気が強くなることがありますか?

睡眠スケジュールを調整する方法では、日中の眠気が強くなることがあります。それを「必ず通らなければならない過程」と考えて無理に続けないでください。強い眠気や安全上の不安がある場合は中断し、医療者に相談してください。

日本語対応はなぜ確認すべきですか?

説明やワークの内容を正確に理解し、継続しやすい言語を選ぶことは実用上重要です。ただし、外国語で行うと効果が半減するという根拠はありません。言語だけでなく、機能、安全上の案内、医療機器かどうかも確認してください。

不眠症アプリで無料のおすすめはありますか?

英語で医療者とCBT-Iに取り組む人向けには、無料のCBT-i Coachがあります。ただし、VAは単独のセルフケア用ではないと案内しています。「無料」だけでなく、日本語対応、医療者との併用、目的に合う機能を確認してください。

おすすめのCBT-Iアプリはどれですか?

生活習慣の記録を日本語で始めるならZomni、医師の管理下で不眠障害を治療するならMedcle、英語で専門家とのCBT-Iを補助するならCBT-i Coachが候補です。役割が異なるため、一律の順位ではなく目的で選んでください。

医療機器とウェルネスアプリの違いは何ですか?

プログラム医療機器は、承認された使用目的と医療者の管理に基づいて使われます。ウェルネスアプリは、健康的な習慣や記録を支えるもので、病気の診断や治療を行いません。

まとめ

アプリ名や広告上の「CBT-I」という言葉だけで選ばず、目的、機能、言語、利用地域、医療機器かウェルネス製品かを確認してください。

  • 生活習慣の記録と見直しを日本語で始める:Zomni(ウェルネス)
  • 医師の管理下で不眠障害を治療する:Medcle(プログラム医療機器)
  • 英語で無料の補助ツールを使う:CBT-i Coach

どのアプリも、緊急時の支援、診断、個別の薬の調整の代わりにはなりません。

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参考文献・公式情報

  1. Qaseem A, et al. Management of Chronic Insomnia Disorder in Adults. Annals of Internal Medicine. 2016. 10.7326/M15-2175
  2. Edinger JD, et al. Behavioral and psychological treatments for chronic insomnia disorder in adults. Journal of Clinical Sleep Medicine. 2021. 10.5664/jcsm.8986
  3. Furukawa Y, et al. Components and Delivery Formats of Cognitive Behavioral Therapy for Chronic Insomnia in Adults: A Systematic Review and Component Network Meta-Analysis. JAMA Psychiatry. 2024. 10.1001/jamapsychiatry.2023.5060
  4. サスメド株式会社. 不眠障害用プログラムの医療機器製造販売承認事項一部変更承認の取得(現販売名を含む). 2025. https://www.susmed.co.jp/news/post/9739/
  5. 厚生労働省 中央社会保険医療協議会 資料. 2026. https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001699500.pdf
  6. 医薬品医療機器総合機構(PMDA). サスメド 不眠障害用アプリ Medcle 添付文書. https://www.pmda.go.jp/PmdaSearch/kikiDetail/ResultDataSetPDF/331621_30500BZX00033000_A_01_04
  7. U.S. Department of Veterans Affairs. CBT-i Coach.
  8. サスメド株式会社. 「サスメド 不眠障害用アプリ Medcle」保険適用・販売開始. 2026. https://susmed.co.jp/news/post/12299/

免責事項

本記事は情報提供のみを目的としており、医学的な助言、診断、治療の代わりではありません。Zomniは健康的な睡眠習慣づくりを支えるウェルネスアプリで、医療機器ではありません。症状が続く場合や服薬を変更したい場合は、医師または薬剤師にご相談ください。

著者について

Marina Alekseichik
Marina Alekseichik

Zomni 共同創業者。Zomni のために睡眠科学の研究情報をキュレーションしています。

Zomniは健やかな睡眠習慣をサポートするウェルネスアプリです。本ブログの内容は情報提供を目的としており、効果には個人差があります。健康上のご不安がある場合は、かかりつけ医にご相談ください。

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